2020年に世界で広まり始めたコロナウィルスは、様々な人々に影響を与えています。
多くの人々がコロナウィルスが接近していることを間接的に感じたのは、マスクが手に入らなくなったぐらいからでしょう。
国内の大部分では、2月の初旬ぐらいまでは薬局やホームセンターに行けば手に入ったわけですが、3月ごろにはすでにどこに行っても手に入らない状態になっていました。
その理由は、国が着用を推進したからです。
マスク価格の高騰
今まで着用していなかった人も、ここぞとばかりに購入したため薬局やホームセンターの在庫がすっかりなくなってしまいました。
過去の歴史を見ると、ここまでひどい状態に陥った事はありませんでした。
ただ、100年ほど前に流行したスペイン風の時もマスクを着用している写真などが出回っており、当時も多くの人が買い求めたか自分たちで作ったことが伺えます。
2020年から流行したコロナウイルスも、スペイン風の前例に倣い国はマスクを着用して外出するように国民に通達したわけです。
2019年の段階では50枚あたり500円程度で販売されていた商品も、次第に値上がりが始まり、1箱4000円程度まで値上がりしました。
今まで備蓄を持っていなかった人は高いお金を払って購入した経緯があります。
人間は不安になると、買いだめをする習性があり、これは東日本大震災のときの食品売り場などを見ても理解できるところです。
少なくとも災害の時に備えを取っておくこと
ここからわかる教訓は、少なくとも災害の時に備えを取っておくことです。
ない時に焦るよりも、常に万全の準備をしておき有事や災害時のときでもお店に並ばず有効に時間を使ったほうが良いでしょう。
当然お金も無駄にする事はなくなります。
冷静に考えれば、500円の商品が4000円になっていたとすれば、従来の8倍のお金を払っている計算になり、お金の無駄と言わざるを得ません。
もし在庫を持っていなかった人でも、常にアンテナを立てておく必要があります。
アンテナを立てることで、他の人の耳に入っていないような情報をとっさに察知することができて、すぐに動けば購入できた人も多いはずです。
この情報を得ることができない人は、長時間かけて高いお金を払い購入するしかありません。
今回は、工場そのものが閉鎖されたわけではなく、生産を続けたため2020年の7月ごろにはようやく薬局やホームセンターの店にも商品が並ぶようになりました。
一箱3000円から4000円した商品も、500円から600円で販売されるに至っています。
今回の騒動は、多くの人にとっては直接命に関わるものではありませんでした。
もちろんこれからさらに流行する可能性もあるため、油断をすることができませんがそれでもなお命を奪われた人はまだ少なく、生き残った人にとっては学びが多かったはずです。
多くの人が備蓄をしなかったことが問題
では今回の騒動を今後どのように役立っていったらよいでしょうか。
このような騒動を経験すると、次第に災害に対する備えが出来上がっていきます。
今回の問題点は、多くの人が備蓄をしなかったことが問題になります。
たくさん備蓄をする必要は無いものの、1つの家庭に1箱から2箱位の在庫があれば、そこまで混乱しなかったでしょう。
この教訓を生かし、これから起こりうる大洪水や大地震などの災害に備えることです。
今後各家庭で備えておきたいものは、食料品と飲料水になります。
食料品に関しては、最低でも2週間分を用意しておいた方が良いです。
ただ用意するといっても、保存食であることが必要です。
保存食といっても、すべて缶詰などを購入する必要はありません。
ある程度賞味期限が長い商品を購入しておき、賞味期限が近づいたら定期的に消費していき、その代わり新しい商品を購入する流れを作れば良いだけです。
概ね一人当たり最低でも2リットルは蓄えておいた方が良い
食料品以上に問題になりやすいのは、水でしょう。
水は、生活に必要なだけでなく、食事よりも命に直結するものです。
そのため、在庫を抱えるにしてもやはり2週間位を抱える必要があります。
この時問題になるのは、一人当たりどれぐらいを消費するかです。
冬場と夏場では喉が渇く回数は異なりますが、概ね一人当たり最低でも2リットルは蓄えておいた方が良いです。
つまり2週間外に出ることができない状態が続いたとすれば、一人当たり28リットル以上の水を確保しておきたいところです。
ペットボトルで言えば、2リットルのものが14本必要な計算です。
もし4人家族の場合には、56本のペットボトルを確保しておかなければいけません。
コロナウィルスでは、このような家庭の備蓄の問題を浮き彫りにしたと同時に、もう一つ大きな問題が浮き彫りになりました。
それは海外依存の問題です。
まとめ
例えば、日本の工場でマスクを全て生産し販売していたとすれば、今回大きな混乱は起きなかったでしょう。
しかし、今までのようにサプライチェーンを実施し海外の工場で作るような状態が続けば、いずれ同じような問題が起きる事は明白です。
そこで、今後は海外の工場に依存するのではなく日本国内のみでやりくりをする必要が出てきます。
出典元:神澤光朗
最終更新日 2025年5月20日 by aequorea